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ご挨拶

第35回日本健康教育学会学術大会
大会長 藤内 修二(大分県東部保健所)

2027年は特定健診・保健指導が導入されて20年目にあたります。特定保健指導は健康教育の分野に大きな変化をもたらしました。それまで地域保健の現場では、保健師や管理栄養士等が、創意工夫をしながら、糖尿病予防教室などの病態別健康教室を企画・実施していましたが、特定保健指導の導入後は、こうした病態別健康教室の参加人数は大きく減少しています。それまでの集団での健康教育に特定保健指導がとって代わる形になっています。「健康教育ルネサンス」という大会テーマは、改めて健康教育の意義を考え、地域保健の分野における健康教育の「再興」を図る機会にしたいという思いから設定しました。

そのため、本学術大会は、地域における健康教育の実践者と研究者との「橋渡し」の機会とすることをめざします。これまでの学術大会には、地域保健の現場で働く保健師や管理栄養士等からの演題が少ないのが現状でした。現場では効果的な健康教育をめざして、様々な試みが行われています。こうした試みの効果をどう評価するか、その評価に基づいてプログラムをどう改善するかなど、大学等の研究者との「出会い」の機会にできればと考えています。学術大会を通じて、地域保健の現場との共同研究が増えることを期待しています。

また、大分県では健康寿命日本一の奪還のため、健康的な生活習慣を実践しやすい地域社会の構築をめざして「多様な主体との協働」によるヘルスプロモーションの推進に取り組んでいます。「共通価値の創造Creating Shared Value」という経営理念に基づく企業等との協働もその特徴の一つです。健康経営の普及により、健康教育における企業との協働が増えてきています。学術大会では、企業等との新たな協働のあり方についても議論できればと考えています。

大分は、温泉と自然、食文化が調和し、癒しと冒険を味わえるスポットがたくさんあります。学術大会を機に大分の魅力にも触れていただければ、幸いです。